苦しんだ経験が、力や財産になる事も。

今朝のニュースで、秋の紫綬褒章の受章者の事をやっており、
その中の1人に、小説家の東野圭吾さんがおられました。

私は東野圭吾さんの小説が好きで、
人気ベスト20くらいの作品はほぼ読みました。

特に好きだったのは、
「容疑者Xの献身」
「ナミヤ雑貨店の軌跡」
「マスカレードホテル」
「真夏の方程式」
「人魚の眠る家」等など、挙げるとキリがありません。

小説を好きになったきっかけは、鬱で体調を崩し、
営業を外れて、営業車での通勤から電車通勤に変わった事でした。

『本は人生を豊かにする』『本を読むと知識が増える(賢くなる)』
等など、本が良い事は分かっていましたが、
それまで本を読む事の少なかった私は、
「趣味読書」と言えるくらい好きになった事を、
非常に嬉しく思っています。

さらに、鬱の最も酷かった時に、精神科の「ストレスケア病棟」に、
2か月半入院した際、病院に図書コーナーがあり、
多くの好きな小説が読めて、本来のんびり暇を感じるはずの入院生活が、
リラックスと共に、充実感を感じる期間になった事も、
すごく嬉しい事でした。

実際、毎日好きな読書をしていられるなんて、
今後の人生においても、そんな贅沢な時間の使い方は、
もう出来ないかもしれませんね。
(2か月半で26冊の小説を読み、充実した気分でした)

鬱で調子を崩し、営業を外れた事も、
不調が続き入院した事も、人生においては「挫折」や「失敗」に、
入るかも知れませんね。

しかし、そんな時しか出来ない(味わえない)ものも、
あるのかも知れません。

現在、苦しい状況にあり、挫折や失敗、転落、
と感じる経験をされている方も、後々、

「あの経験は、今考えると貴重だった(値打ちがあった)と、
思える日が来るかも知れませんね。

きっと来ると思いますよ。

投稿者プロフィール

大野快人
大野快人くれたけ心理相談室(三重県 伊勢支部)心理カウンセラー
三重県伊勢市を拠点に、ご自宅への訪問やカフェでの、心理カウンセリングを承っております。自分1人では気付けなかった、心の中にある本当の気持ちを、一緒に探すお手伝いをさせて頂きます。

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