自分だけじゃなかった
日本では、(程度の差はありますが)働く人の4人に1人は鬱(うつ)を
患っていると、以前精神科の医師から聞きました。
私もその1人で、約10年の間、すっとではありませんが心の不調と回復を
数回繰り返していました。
最も酷かった時は、朝起きた瞬間から夜寝る時までずっと気持ちが沈んだままで、
それが数ヶ月間続きました。
「もうまともな仕事は出来ない」、
「誰ともまともに話も出来ないし、友達や、親、兄弟ですら、縁が切れてしまう」、
「今後何をやっても上手く出来そうにない」、
「もうまともに生きていけない」等と思っていました。
献身的に看病してくれ、励ましてくれる妻に対しても、
やる気の無い態度や、心無い発言をしてしまい、喧嘩が多くなり、
このままでは本当に家庭が壊れてしまうと思い、一旦距離を置くつもりで
精神科のストレスケア病棟に入院もしました。
そこで、医師も含め多くの他の患者と話す機会があり、
同じ様なマイナス思考になったり、同じ様に家族と喧嘩になった
人の話をたくさん聞く事で、
こういう病気の『症状で』、そういう気持ちになる事や、そういう態度や発言を
してしまう事を知り、「自分だけがおかしくなってしまった訳では無いんだ」と、
安心した事や、気持ちが楽になった事を覚えています。
今、苦しい状況にあって「もうまともに生きていけない」と、
人生を悲観している人もいるかも知れません。
ですがそれは、あなたがおかしくなってしまったのでは無く、
鬱の症状で、今そういう思考、態度になっているだけてす。
かつて、その事を知った私が、安心したり気持ちが楽になった様に、
これを読んで少しでも、気持ちが楽になる人がいれば嬉しく思います。
投稿者プロフィール
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三重県伊勢市を拠点に、ご自宅への訪問やカフェでの、心理カウンセリングを承っております。自分1人では気付けなかった、心の中にある本当の気持ちを、一緒に探すお手伝いをさせて頂きます。
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